一般社団法人 愛知県木材組合連合会

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平成28年11月

愛知県産材利用の手引き

愛知県産スギ・ヒノキの基準強度及び横架材スパン表

72強度性能値の補正について

721寸法効果

基準強度の算出には、試験材の梁せいをすべて150㎜の場合に補正しています。材料は、梁せいが大きくなるほど梁せいの小さな試験材より強度性能は小さくなります。これが寸法効果と呼ばれるものです。本試験では、JASの基準強度の算出方法に合わせるため、スギ試験材梁せいh=240、ヒノキh=180を標準条件であるh=150に補正しました。
よって、h0=150とは異なる梁せいの場合には、曲げヤング係数、曲げ強度ともに (h/h0)0.2 によって再度補正し直す必要があります。

722含水率

含水率補正については、以下の図のように木材は、繊維飽和点(含水率約28%)から含水率が低下するに従ってヤング係数が増加することが知られています。 ss_20151015185253 本試験の曲げ性能結果では、従来の補正方法に乗っ取り、曲げヤング係数、曲げ強度とも旧ASTMD2915により補正を行いました。近年ISOでは、乾燥により含水率が低下しても、乾燥に伴う割れの発生や、節など欠点の存在は変化しないことなどから曲げ強度については含水率補正は行わないとするなど新しい方法が採用されつつあります。