一般社団法人 愛知県木材組合連合会

〒460-0017 名古屋市中区松原2-18-10

052-331-9386

052-322-3376

平成28年11月

愛知県産材利用の手引き

愛知県産スギ・ヒノキの基準強度及び横架材スパン表

31適用の範囲

311住宅

本スパン表は2階建て以下、延床面積が500m2以下、高さ13m以下、軒の高さ9m以下の木造軸組構法の住宅に適用されます。建築基準法第6条第1項第四号によります。

312部位

適用部位は床梁、小屋梁です。今後、木材強度試験を追加で実施し、根太、母屋・棟木、垂木を適用部位として追加する予定です。

313樹種

適用樹種は、愛知県産のスギ、ヒノキです。
等級区分は製材の日本農林規格(JAS)の構造用製材における機械等級または目視等級で区分されます。愛知県内で出現頻度の高い等級を適用範囲とし、スギは機械等級E70、E90を、ヒノキは機械等級E90、E110を対象とします。目視等級は、甲種構造材・構造用Ⅱの2級、1級が対象です。

314断面寸法

木材の生産・流通・施工を効率的にするための標準化を目的に、床梁と小屋梁の梁せいと梁幅の寸法を以下のように限定します。

a) スギ
◆梁せい:240mm、210mm、180mm
◆梁幅:120mm、105mm
b) ヒノキ
◆梁せい:240mm、210mm、180mm
◆梁幅:120mm、105mm

ただし、不経済になるのを避けるため、上記より小さい梁せいが使用可能な場合は、それをスパン表に表記します。例えば、梁せい150mmでも使用可能な場合は、「150≦」と記します。

315基準寸法(モジュール)

適用となる基準寸法(モジュール)は910mmと1000mmです。

316積雪区分

適用となる積雪区分は一般地域です。積雪荷重は建築基準法施行令第86条によります。垂直積雪量は35cmと70cm、雪の単位重量は20N/cm/m2、雪止めは無しとしています。愛知県建築基準法施行細則第十条にて垂直積雪量が35cmを超える区域(*1)では垂直積雪量70cmの表を適用して下さい。

*1:垂直積雪量が35cmを超える区域は以下です。
① 北設楽郡東栄町
② 北設楽郡豊根村
③ 北設楽郡設楽町
④ 新城市(平成17年9月30日における旧南設楽郡作手村の区域に限る。)

317屋根勾配

適用となる屋根の分数勾配は3/10~5/10です。屋根形状は切妻または寄棟が適用となります。(財)日本住宅・木材技術センターの「木造軸組工法住宅の横架材及び基礎のスパン表[増補版]」を参考にしています。

318軒庇の出、けらばの出

適用となる軒庇の出は500mmと1000mmです。適用となるけらばの出は、基準寸法(モジュール)910mmの場合は0mmと455mm、基準寸法(モジュール)1000mmの場合は0mmと500mmです。

319その他

その他適用となる範囲を表 3に示します。詳細は5章をご覧下さい。 ss_20151014143542