一般社団法人 愛知県木材組合連合会

〒460-0017 名古屋市中区松原2-18-10

052-331-9386

052-322-3376

平成28年11月

愛知県産材利用の手引き

愛知県産スギ・ヒノキの基準強度及び横架材スパン表

54荷重条件

541固定荷重

建築基準法施行令第84条に準拠し、固定荷重を設定します。また、令第84条に記載されていない部分については(財)日本住宅・木材技術センターの「木造軸組工法住宅の横架材及び基礎のスパン表[増補版]」を参考とします。固定荷重は表 97のようになります。 ss_20151014211040 建物仕様は、(財)日本住宅・木材技術センターの「木造軸組工法住宅の横架材及び基礎のスパン表[増補版]」を参考とし、重い仕様と軽い仕様の2種類とします。重い仕様では屋根は瓦葺き640N/m2、外壁は鉄網モルタル塗り640N/m2とします。一方、軽い仕様では屋根はスレート葺き330N/m2、外壁はサイディング張200N/m2とします。

542積載荷重

建築基準法施行令第85条より、積載荷重は表 98のようになります。本スパン表では室の種類は「住宅の居室、住宅以外の建築物における寝室又は病室」としています。 ss_20151014211155 建設省告示第1459号より、たわみを算定する場合の積載荷重は600[N/m2]とします。

543積雪荷重

建築基準法施行令第86条に準拠します。積雪荷重は以下の式により求められます。 ss_20151014211358 屋根形状係数μbは、雪止めが無い場合、令第86条より以下の式となります。 ss_20151014211502 本スパン表では、雪止め無し、垂直積雪量dは35cmと70cmとしています。一般地域では、積雪の単位重量ρは20N/cm/m2となります。また、屋根の分数勾配は3/10~5/10が適用範囲です。3/10勾配のとき、θは16.70°、μbは0.952となります。5/10勾配のとき、θは26.56°、μbは0.876となります。

544設計用荷重

固定荷重、積載荷重、積雪荷重に基づき、部位別に設計用荷重をまとめると、表 99のようになります。表中の◎印はその部位にかかる荷重として必ず該当するものを表し、○印はその部位にかかる荷重として選択的に該当するものを表しています。選択項目は建物仕様の違い(重い仕様/軽い仕様)、壁荷重の有無などに合わせて該当項目が決定されます。
本スパン表では屋根の分数勾配3/10~5/10が適用となりますが、設計用荷重として荷重が最大となる寸法を採用します。具体的には、常時は屋根勾配5/10、積雪時は屋根勾配3/10を採用します。詳しくは(財)日本住宅・木材技術センターの「木造軸組工法住宅の横架材及び基礎のスパン表[増補版]」をご覧下さい。これに則った考え方で採用寸法を決めています。 ss_20151014211825 *1:水平投影面積当りの荷重。屋根勾配3/10のとき669N/m2
  屋根勾配5/10のとき716N/m2となります。
*2:水平投影面積当りの荷重。屋根勾配3/10のとき345N/m2
  屋根勾配5/10のとき369N/m2となります。
*3:水平投影面積当りの荷重。屋根勾配3/10のとき52N/m2
  屋根勾配5/10のとき56N/m2となります。
*4:屋根勾配3/10のとき666N/m2 、屋根勾配5/10のとき
  613N/m2となります。
*5:屋根勾配3/10のとき1333N/m2、屋根勾配5/10のとき
  1226N/m2となります。