アップデート
アップデート
アップデート
 年月が経つうちに木は強度が落ちる?そんな不安をもつ方も多いと思われますが、木は伐採後100年〜200年程度では強度がほとんど衰えないことが、木の経年変化の調査で明らかになっています。とくにヒノキなどは伐採後200年の間は逆に強度が増していくなど、木が生きた素材であることを物語っています。一方、鉄やコンクリートなどの人工素材は、新しいものほど性能が良く、時間の経過とともに強度が衰えていくと考えられます。
 木の耐久性をそこなう最も大きな原因は腐朽菌や白アリの発生です。
しかしそれらの菌は温度、酸素、水分、栄養分の4条件が全てそろわないと生育できないため、その中の1つである木の含水率を25%以下に保つことで、その発生をシャットアウトできます。換気口を設けたり、土台にヒノキやヒバあるいは、防腐・防虫処理を施した木材を使用するなどの配慮で不安は解消。木造軸組住宅は構造的に風通しが良いため、木を長持ちさせるのに適しているといえます。
アップデート
 たとえば地震などの時には、木造住宅の被害が目立ちますが、適切に今の建築基準を守って建てられていれば、木造住宅も十分な耐震、耐風、防火性能を持っています。木造が他の工法に比べて劣っているということはありません。特に火事が起こってしまったき、断面が大きい木材は、表面が燃えても中まで火が及ぶのに時間がかかるため、短時間で家が崩れ落ちることはありません。
 木は鉱物資源と比べて、育てることを怠らなければ無限に再生可能な天然資源であるといえます。地球温暖化への対策として、炭酸ガスを吸収し空気を浄化する天然林を保護し、木を資源として人工林を計画的に育てていく。そんな自然との共存の知恵が今の時代には必要です。また、エネルギー消費の面でも木は環境保護に貢献できる素材。資源の活用、省エネルギーの面からも、木の家に住むことで環境保護に大きく貢献できるのです。
木材(断面5×10cm) アルミニウム
時間(分) 5 10 20〜40 5 10 20 0〜5
温度(℃) 1000 780 450〜150 800 160 150 150
強度(%) 100 78 45 100 16 15 5
アップデート
アップデート
アップデート
アップデート
アップデート
アップデート
アップデート
アップデート
ページの最初へ戻る
●600年経ってもほとんど強度劣化のないヒノキ
(小原次郎共著「木の国の文化と住まい」
●腐朽菌の4つの生育条件/条件が一つでも欠けると生育不能となります
(有馬考禮「エコマテリアルとしての木材」
資料 Thompson.H.E..F.P.J.vol8 bS(1958)
「日本火災学会論文集5」(1955)
●各材料生産に必要なエネルギーを炭素量に換算
(有馬考禮共著「エコマテリアルとしての木材」
ホームページに戻る
アップデート
アップデート
アップデート
アップデート
アップデート
アップデート
アップデート
アップデート