高度成長経済を迎える頃から、経済合理性を追求した工業住宅の普及とともに次々と新建材が誕生し、自然の素材を活かして造られていた日本の住まいが大きく変化しています。そして、さらに省エネ住宅ブームが拍車をかけて、シックハウス（病気の家）症候群という疾患が社会問題になっています。
思わぬ健康障害を引き起こすこの室内の空気汚染の問題を、解決するキーワードは<天然木材の上手な活用方法>です。
人間はもともと自然の生き物。住まいの中にも自然の安らぎを求めておりその役割を果たしてきたのは木という自然素材なのです。健康で安全な住まいづくりとは森の自然がはぐくんだ木材をはじめ、和紙や土や草などの自然素材を 活かす日本の知恵を新しい住まいづくりに上手に活用することです。
:元気
住まいの環境を
よくするには
これからの住まいづくりは、ホルムアルデヒトなどを放出しない建材、または放散量の少ない建材を選ぶこと。
これからは住む人みずからが建築士や工務店・材木店といっしょになって、適切な材料の選択や通風・換気計画などにより、汚染化学物質を排除しやすい間取りを考えていくことが大切です。
住宅の気密化がカビ・ダニ
の繁殖に拍車をかける
気密性の高い現代の住まいは冬の結露、梅雨時の湿気によるカビの発生、さらにカーペットの普及による家ダニの増加が、アトピー性皮膚炎やぜんそく、じんましんなどのアレルギー疾患の引き金になってます。
■科学物質による健康障害の発生原因
住環境によるもの
●低い調湿性
●自然換気の低下
●カビ・ダニ・ホコリの発生
●防カビ・防虫剤による汚染
●化学物質・農薬などによる汚染
生活習慣によるもの
ストレスの増加●
運動不足●
肥満傾向●
疲労の蓄積●
食生活の偏り●
■シックハウス症候群の症状例
▲アトピー性皮膚炎
▲目の痛み
▲頭痛
▲ぜんそく
▲粘膜の疾患
▲疲労感・体のだるさなど
■ホルムアルデヒト
■木材保存剤
■トルエン
■可塑剤
■キシレン
■シロアリ駆除剤
これから求められる
材料とは?
天然木材は安全な
住まい作りの治療薬
ジメ
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